― 「コーザルAIアシスタント」高度人材の知を継承・進化させるAIの提供開始 ―
セマンティックレイヤー実装サービスと共に信頼できるAI環境を実現
株式会社ヴェルト(本社:東京都、代表取締役 CEO 野々上 仁、以下ヴェルト)は、自社コーザルAIプラットフォーム「xCausal™(クロス・コーザル)」において、先般発表した、高度人材の知を継承・進化させるAI「コーザルAIアシスタント」機能を順次提供開始したことをお知らせします。
コーザルAIアシスタントのユニークな特長は、単発的に因果関係を探索・推論するための分析ツールではなく、組織内に蓄積される専門知識や判断プロセスを因果モデルとして継続的に運用・更新し、業務や意思決定を支える組織内のインテリジェント・エンジンとして機能する点です。コーザルAI(因果AI/因果推論AIとも呼ばれる)、生成AI、AIエージェントそれぞれの長所を組み合わせることで、組織内に存在する高度な専門知識や暗黙知、判断ロジックを、再現性と説明可能性を備えた形で誰もが活用できるようにする斬新なリューションです。因果モデルは分析結果として完結するのではなく、データの更新や人の判断を取り込みながら進化し続け、組織知として価値を高めていきます。今回、導入支援やカスタム実装に加え、AIエージェントが組織固有の文脈のもとでデータの意味を正しく解釈できるようにするセマンティックレイヤーの実装を、プロフェッショナルサービスとして新たに提供開始しました。これにより、コーザルAIアシスタントは、業務やシステムと連動しながら信頼度の高い意思決定を支えることが可能になります。
なお、ヴェルトは2026年より、ミッションステートメントを「We power your business with WHY ~ Redefining trust in the age of AI」(なぜを知る力でビジネスを加速 ~ AI時代の新たな信頼を形づくる)へと刷新しました。本サービスは、この考え方を具現化する取り組みの一環として提供いたします。

■ コーザルAIアシスタント(因果AIアシスタント)とは
コーザルAIアシスタントは、企業や組織内の専門家や熟練者の知識・判断プロセスを、因果関係に基づくモデルとして整理・検証し、組織内の誰もが活用できる形で提供するAIアシスタントです。本AIアシスタントでは、ユーザーからの問いに対して、その内容や文脈に応じて最適なAIが応答します。一般的な調査や汎用的な質問については、生成AIが回答を提示し、組織固有の前提条件や専門知識を踏まえた判断、具体的な方策の検討など、意思決定に直結する問いに対しては、コーザルAIが回答を行います。
一般的な生成AIや分析ツールは、大量のデータからパターンを学習し、自然な文章や回答を生成できる一方で、文脈や条件によっては、表面的には正しく見えても誤った結論に至る可能性があります。これに対し、コーザルAIアシスタントは、事前に検証・承認された因果関係のモデル(コーザル・アセット)を判断の基盤として用いることで、組織内の前提条件や専門知識と整合した、再現性と説明可能性の高い回答を提供します。生成AIの柔軟性を活かしつつ、意思決定が求められる場面では因果関係に基づいた判断を返すことで、信頼して利用できるAI環境を実現します。


■ エキスパート(管理者)とユーザー : それぞれに最適化されたAIアシスタント機能を順次提供
xCausal™のコーザルAIアシスタントでは、エキスパート(管理者)が、業務知識や経験則、データ分析結果をもとに因果モデルを構築・検証し、信頼性が確認されたモデルを「コーザルアセット」として管理します。これらのコーザルアセットは、単なる分析結果ではなく、専門家の思考プロセスや判断基準を再現した、組織の知的資産として位置づけられます。特にエキスパート(管理者)の方が、より簡単に効率良くコーザルアセットを構築できるよう「自律型因果モデリングエージェント群」を用意しており、対話型UIを通じた因果ダイアグラムの作成(因果探索含む)・編集・検証機能や、ATE(平均処置効果)や層別化因果効果計算機能など基本的な機能群と、当社が技術検証をしたCATE(条件付き平均処置効果)やRCA(根本原因解析)といった高度な因果推論機能を提供いたします。
また一般ユーザーは、管理者およびエキスパートによって承認された因果モデル(コーザル・アセット)に対し、生成AIと同様の自然な対話形式で問いかけることで、専門的な分析手法を意識することなく、「なぜその結果になるのか」「条件が変わると結果がどう変わるのか」といった、意思決定につながる理解を得ることができます。
■ 【セマンティックレイヤーの実装サービス】
AIエージェントを業務や意思決定の現場で活用するためには、高度な推論能力を持つだけでなく、人や組織が使う言葉やデータの「意味」を正しく理解していることが不可欠です。実際の業務現場では、同じ言葉であっても部門や職種によって指す内容が異なったり、データ項目に暗黙の前提条件が含まれていたりすることが少なくありません。データベース上では同じコードやカラム名であっても、組織や業務によって意味合いが異なるケースも多く、こうした違いを理解しないままAIがSQLなどを用いてデータを扱う場合、意図とは異なる結果につながるリスクがあります。ヴェルトが提供するセマンティックモデル層の実装サービスでは、組織固有の用語体系、業務文脈、データ定義を構造化し、コードとして管理されているデータと、その背後にある業務上の意味を対応付けることで、AIエージェントがそれらを共通の意味理解のもとで扱えるようにします。因果モデルによる判断の根拠と、セマンティックモデルによる意味理解が組み合わさることで、AIエージェントが、組織の前提や文脈から逸脱しない、再現性と一貫性のある処理が可能になります。
■ 新ミッション・ステートメントについて
ヴェルトは、2026年よりミッション・ステートメントを以下のように変更しました。
「We power your business with WHY 〜 Redefining trust in the age of AI」
(「なぜ」を知る力でビジネスを加速 〜 AI時代の新たな信頼を形づくる)
AI技術が社会の前提となる以前、ビジネスの土台となる「信頼」は、人と人の関係性や、積み重ねられた実績・経験によって築かれてきました。意思決定の主体も、その結果に対する責任の所在も、明確に「人」にありました。しかし現在、AIが分析し、予測し、提案し、ときには自動で判断を下す時代において、従来の信頼のあり方は大きく変わりつつあります。意思決定のプロセスにAIが深く関与することで、「誰が判断したのか」は見えにくくなる一方、「なぜその判断がなされたのか」という理由や根拠が把握しづらくなっています。ヴェルトは、この構造の変化こそが、AI時代における信頼の揺らぎの本質であると考えています。
一方で、ビジネスの成果や社会的な影響に対して最終的に責任を負うのは、今もこれからも人です。だからこそ、AIを人の判断を置き換える存在としてではなく、人の意思決定を支え、その理由を明らかにする存在として活用することが不可欠です。この考え方を明確に示すものとして、ヴェルトはミッションステートメントを前述のものへと刷新しました。
ヴェルトが目指すのは、AIが提示する結果そのものを信じることではなく、「なぜその判断に至ったのか」を理解し、人が納得したうえで意思決定に関与できる状態をつくることです。AIの性能向上そのものを競うのではなく、人がAIをどのように使い、判断に活かすのかという関係性を設計することこそが、これからの時代における本質的なイノベーションだと私たちは考えています。ヴェルトは、コーザルAI(因果AI)をはじめとする革新的技術とプロフェッショナルサービスを通じて、AIと人が協調しながら意思決定を行う未来を支え、AI時代における「信頼」のあり方そのものを再定義し続けていきます。
■ 株式会社ヴェルトについて
株式会社ヴェルトは、社会課題解決とグッドウィル・イノベーションを加速するためにデータ解析技術を開発する、データサイエンス・カンパニーです。 現在主流のAI技術の多くは、算出結果の根拠を説明するのが難しいブラックボックステクノロジーです。 一方、人による意思決定や課題解決、研究開発などの分野では、アウトプットに至るメカニズムを解釈し説明できるホワイトボックスのアプローチが重要です。 私たちは、因果関係ベースのホワイトボックステクノロジーと相関関係ベースのブラックボックステクノロジー双方の利点を活 かし、 イノベーターの皆様に「信頼できるAI」を提供いたします。 ヴェルトは単なる技術革新ではなく、技術との付き合い方を革新することで、 人類社会と地球環境にポジティブスパイラルを創造します。
| 代表者 | 代表取締役 CEO 野々上 仁 |
| 本社 | 東京都渋谷区神宮前5-18-10 2-D |
| 設立 | 2012年8月1日 |
| URL | https://veldt.jp |